10 12月

「デリケートな脳の世界に生きる存在」

我々の世界では睡眠がよく話題になる。睡眠は人間が生きるうえでどれだけ大切かを知っているようではあるが、実は、意外に粗末にされてきたという現実がある。
私は、一昔前、いやいや今でもそうかも知れないが、小中学生からよく「キレる」とか「ムカつく」という言葉を耳にした。このようなイライラ感の強い子供達の半数以上が夜の12時以降に寝ているという調査結果が出ている。
「睡眠は以前、心や体の疲れをいやすための休息状態とされてきたが、今日では脳の働きによって起こる積極的な休息活動の一つと考えられている。」という記事を読んだことがある。
あなたは、日々の生活の中で「脳の働きによって起こる積極的な休息活動」の邪魔をしてませんか。眠りと脳の密接な関係があることを覚えておきたい。
眠りには、ノンレム睡眠とレム睡眠の2種があることがよく知られているそうだが、これについても一度調べてみたい。睡眠の「質」がテーマとなっているとおもう。
さて、人生80年として、人間は、25年から20年は眠り続けていることになると謂われている。…ということは、人生の約三分の一から四分の一を眠りに費やす計算となる。
私が睡眠をとる時は、すべてを眠りに身をゆだね、全身から自然に力がぬけていくイメージの中で眠るようにと心がけている(早く眠りにつけるといわれている薬+眠りをのばすといわれている薬を添えながら…)。そして、眠りにおける無の境地にはいる。
夜の12時という境界線を越えて、日々ある人達よ。
各々、眠りの格差はあるだろうが、睡眠のラストタイムが脳の休息活動と関係あることを大切にして体内時計を組み立てることができるようにと祈る。生きるにとても大切な睡眠であることを忘れないようにしたい。